若狭先生プロフィール

インタビュー若狭先生1

志望動機(弘前大学の外科を選んだ理由)

自分が将来進む診療科を選択することを最初に考えたのは、5年生の臨床実習が始まる4月のことでした。それまでは座学のみで、臨床現場のイメージがあまり湧かず、何も考えてこなかったのが正直なところです。そんな中、最初の実習先が消化器外科でした。初めて生で見る開腹手術。よどみなく軽快に組織を剥離していき、病変切除、腸管再建、閉腹・・・。あっという間に手術が終わってしまいました。そんな先生たちの姿が単純にかっこいいと感じ、初めて外科医に対して憧れを抱いた瞬間を今でも覚えています。その後の実習で様々な科をまわりましたが、この強い憧れを上回る科はありませんでした。振り返れば、最初のあの手術が終わった瞬間に、私の気持ちは決まっていたのかもしれません。

インタビュー若狭先生2

外科医としての日々―市中病院

最初の勤務先は弘前大学の関連病院である秋田県の大館市立総合病院でした。そこで2年間の初期研修を終えた後(2年目の7月から研修医としてまわっていましたが)、正式に外科医としての生活が始まりました。一日のスケジュールは、朝8時15分頃から写真見せ、検査が終わった後、9時半から病棟回診があり、病棟業務を終えた後は午後から手術です。大館市立総合病院外科は月・水・木曜日が手術日であり、火・金曜日の午後は主に検査をやっていました。 思い返せば、手術、術後管理、救急当番など、何においてもわからないことばかりで、上級医の先生方にはご迷惑をかけ通しでした。自分の手術した患者が急変し、非常に重篤な状態になりながらも何とか救っていただいたこともありました。ただ、その中で手術を数多く経験させていただいたり、学会発表させていただいたりと、自分が大きく成長できたことは間違いないと思います。最初の病院として、大館市立総合病院で働けたことは私の財産です。

インタビュー若狭先生3

外科医としての日々―大学病院

卒後4年目に大学病院へ戻ってきましたが、市中病院とはまた違った業務が待っていました。まず大変だったのが、月・木曜日に行われるPOC(Pre & Post-Operative Conference)と呼ばれるカンファレンスでのプレゼン資料作成です。グループによっては多い時に3-4件程度あることもあり、患者さんの画像を読影し、キーとなる画像をピックアップしてスライドを作成する作業が最初は大変でした。また、POCでの教授や上級医、あるいは学生を前にしたプレゼンテーションもなかなかストレスが大きかったです。容赦ない質問にしどろもどろして、うまく答えられず落ち込むことがとても多かったです。 また、学会発表や論文作成など、アカデミックな取り組みも増えました。最初は苦労しましたが数をこなすごとに一症例に対して考え方やアプローチがbrush upされていったと実感しています。 弘前大学消化器外科に実際身をおいて実感するのは、我が科は手術症例を多く経験できるだけではなく、アカデミックな取り組みも積極的に行っており、外科医を志す若手医師をバランスよく外科医として成長させてくれる組織ではないか、と思います。

[ 弘前大学外科専門医研修プログラム統括 ]

弘前大学大学院医学研究科消化器外科学講座内

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